株式投資入門

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減価償却とは?土地と建物では扱いが違う?具体例でわかりやすく解説!

減価償却という言葉は聞いたことがあると思いますが、減価償却とはいったいなんでしょうか。今回は減価償却について解説したいと思います。

 

減価償却とは

減価償却とは、「長期間にわたって使用される固定資産の取得(設備投資)に要した支出を、その資産が使用できる期間にわたって費用配分する手続き」(

減価償却 - Wikipediaより引用)です。わかりやすく説明すると、長年使えるものは、その期間に応じてコストとして計上しましょうという考え方です。

 

具体例

例えば、会社が15億円の工場を建てたとしましょう。そして、その工場は15年使えるとします。

最初に工場を建てた年には、会社は15億円を建築会社に支払うことになります。

では、この費用はどのようにコストとして考えるのが妥当でしょうか。

15年間使える工場を建てたのならば、毎年1億円ずつその費用を負担して、工場を使っていると考えるのが実態に合うのではないでしょうか。

そこで、建築に支払っていない年も含めて、毎年1億円ずつ費用を計上します。これが、減価償却の考え方です。

 

土地の減価償却

減価償却は、あくまでも一定期間のみ使えて、価値が目減りしていくものに対して適用されます。建物は古くなるにつれ価値が目減りしていき、やがて建て替えが必要になってしまいますが、土地はいくら使っても古くなったり劣化したりしません。なので、土地は減価償却されないということを理解しておきましょう。企業が土地を買ってそれを利用しても、「現金」という資産が「土地」という資産に変わるだけで、それを使っている間に費用として認識されることはありません。